楽譜の詳細

譜面サンプル

小デッサン集Ⅲ/Small Sketches

( 日本版 )
出典商品名
アーティスト
作曲家
出版社
楽譜タイプ
楽器 : ピアノ

構成 : ソロ
音楽ジャンル
クラシック
ページ数
2
解説
 大澤壽人(1906-53)は1930年9月から1934年9月までボストン、そして同年10月から1936年1月までパリに留学した。留学時代は大澤が当時の最先端の音楽に触れ、確固たる作曲技術を習得した重要な時期である。“人生で想像できないほどの作品”を作曲したと神戸の両親に書き送っているように、ボストン時代後半の1933-34年には《ピアノ協奏曲第一番》・《交響曲第一番》をはじめとして、総計1000頁に迫る作品群が完成した。  神戸女学院所蔵資料「大澤壽人遺作コレクション」による『大澤壽人ピアノ曲集』は、この2年間に一連の大作と並行して作曲されたピアノ独奏曲5曲と、帰国翌年(1937年)に作曲された1曲を収め、世界の楽壇を目指した25歳から30歳までの軌跡をたどっている。自筆譜に即した原典版であるが、必要な箇所の補正と注釈を加えた。  個々の作品解説に移る前に、大澤がこれらの作品を創作していた1930年代の西洋音楽について、簡単に触れておきたい。20世紀初頭には機能和声法に基づく「調性」が衰退し、「無調」の時代になった。そして第一次大戦後には新古典主義や十二音音楽が登場するなど、伝統に代わる新たな作曲法が様々に試みられた。大澤の作品にみられる半音階や全音音階や人工的な混成音階、三全音、累積和音、特定の音程を核とする旋律形成法、隣接半音による不協和、調性の香りや無機的な響き、そして拍節感を欠く不確定なリズムなどは、まさに1930年代に集積されていた音楽語彙の特色である。

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